副業と言えど、せどりで利益を出せば確定申告をしなければなりません。
この事実は知っているけど、「税金」ってややこしい!というイメージを持っている人が多いと思います。
そこで今回は副業せどりの税金面で知っておくべきことをまとめてご紹介します。
副業せどりで税金がかかるのはどういったケース?

そもそも、副業せどりで税金がかかるのはどういったケースがあるのでしょうか。
「副業なんだから税金は必要ない?」という考えはいったん捨ててください。
恐らく、99%の方がこのケースに該当します。
年間所得が20万円を超えた
本業の給与収入がある場合、年間所得が20万円超えた場合確定申告をしなければなりません。
ただこれはあくまで「所得税」に限った話で、住民税などは考慮されません。
副業の収入・所得の合計が年間20万円以下であれば申告は不要ですが、これはあくまでも「所得税」に限ってのことです。市区町村に支払う住民税に関しては、20万円ルールのような特例措置はありません。住民税は、別に申告しなくてはなりません。
色々とややこしいことがありますが、とりあえず「年間20万円以上の利益を出している人」は確定申告をしなければなりません。
副業せどりの税金について知っておくべきこと!

確定申告については「年間所得20万円を超えている人」という1つだけ覚えればOKです。
しかし、それ以外の税金がかかってきたり節税のことについても理解しておかなければなりません。
副業せどりの税金について知っておくべきことを一通りご紹介します。
経費にできるものは?
副業せどりで経費にできるものは、
- その年に売却した商品の購入費(売上原価等)
- オークションやフリマアプリなどでかかる販売手数料や振り込み手数料
- 店舗で商品を仕入れるためにかかった交通費やガソリン代
- 発送する商品の梱包費や送料
- せどりに関連する書籍代やセミナー代
- せどりに関連するパソコンやスマホ代
- せどりに関連する光熱費
などがあります。
これらは経費計上が可能です。
確定申告書の作成手順は?
年間所得が20万円を超えると、確定申告をしなければなりませんが書類の作成方法が非常に面倒です。
手順としては、
- 確定申告書Bを作成する
- 青色申告なら青色申告決算書、白色申告なら収支内訳書を作成する
- 所轄の税務署へ必要書類等を提出する(窓口提出、郵送、e-Taxで2月中旬~3月中旬)
- 納税を行う(還付金の受け取りになる場合もある)
となっていますが、ややこしい場合はこちらを参照してください。
確定申告をしないとどうなるのか?
ちなみに確定申告を怠ると、通常の納税額に+αして追徴課税を支払う必要があります。
追徴課税 | 概要 |
---|---|
過少申告加算税 | (1) 本来納めるべき所得税額より少ない額を申告し税務署から指摘された場合に発生 (2)新たに納めるべき税金の10%、50万円を超えた部分は15% |
無申告加算税 | (1)確定申告の期限内に確定申告書を提出せず税務署から指摘された場合に発生 (2)納付すべき税額の15%、50万円を超えた部分は20% |
重加算税 | (1)帳簿の隠蔽や仮装など悪質な不正事実が判明した場合に発生 (2)過少申告加算税代えて35%、無申告加算税に代えて40%の税率が課される |
延滞税 | (1)法定納期限の翌日から完納するまでの期間に応じて発生 (2)年ごとの計算例による |
これらが重くのしかかってきますので、毎年確定申告はしておきましょう。
不用品を販売した場合副業せどりに該当するの?
よくある疑問で、「不用品の販売ってせどりになるの?」がありますが、確定申告は不必要です。
所得税法9条の9には「生活用道産」という言葉があります。
九 自己又はその配偶者その他の親族が生活の用に供する家具、じゆう器、衣服その他の資産で政令で定めるものの譲渡による所得
ここに記載されている通り、生活容道産を売却しても課税対象にはなりません。
- 着なくなった衣服
- 使わなくなったタンスやベッドなどの家具
- 書籍
- 貴金属
- ゲームソフト
などに税金がかかることはありませんのでご安心ください。
副業せどりで会社にバレないようにするためには?

公務員の方などは会社で副業が禁止されています。
しかし不景気の日本で本業一本でやっていくのは難しく、副業をしている人もちらほらいます。
そこで副業せどりで会社にバレないようにするためにはどうすればいいのかをご教授します。
住民税を「普通徴収」へ切り替える
まずはこちらをご覧ください。

こちらは住民税納付書ですが、住民税の徴収方法のチェック項目の際に「自分で納付」を選択してください。
これで会社の住民税から天引きされることが無くなり、会社にバレることが無くなります。
他言しない
社員だとしても、副業をしていることを告げてはなりません。
社員と言えど「他人」ですのでもしかすると上司に告げ口をする可能性もありますし、いつ裏切るかわかりません。
SNSで本名を載せない
TwitterやInstagramを本名で活動している方がいますが、あれを真似するのはやめておきましょう。
本名を掲げているのはフリーランスや個人事業主の方々であり、掲げても問題が無いから掲げているのです。
公務員が堂々と本名を掲げてしまうと、ひょんなことから社員にバレる可能性があります。
まとめ

今回は副業せどりの税金関連をお話していきました。
税金面はしっかりと理解しておくことが大事で、面倒な作業であってもしっかりとやっておくことが大事です。
副業せどりだけで人生を狂わしてしまうのだけは避けてくださいね!