副業せどりには、様々な資材を使います。
車で移動し、仕入れて梱包をしてAmazonのFBA倉庫へ配送するまでに様々な費用がかかってしまいます。
ただ、それらを確定申告の際に普通に申告してしまうのはNG。
そこで今回は副業せどりで経費にできるものを学んでいきましょう。
副業せどりで経費にできるものは?

まず、副業せどりで経費にできるものには以下のようなものがあります。
- その年に売却した商品の購入費(売上原価等)
- オークションやフリマアプリなどでかかる販売手数料や振り込み手数料
- 店舗で商品を仕入れるためにかかった交通費やガソリン代
- 発送する商品の梱包費や送料
- せどりに関連する書籍代やセミナー代
- せどりに関連するパソコンやスマホ代
- せどりに関連する光熱費
これらはすべて、副業せどりをする以上経費としてカウントすることが可能です。
仕入れ税額控除について
ここで、上級テクニックである「仕入れ税額控除」について学んでおきましょう。
まず、仕入れにかかる消費税は10%ですが、これは売り上げにかかる消費税から控除することができます。
この制度のことを「仕入れ税額控除」と言います。

引用:せどり(転売)で利益が出たら確定申告は必要?副業の場合のやり方は?
ちなみに、この仕入税額控除ですが
- 2019年10月1日以降の「区分記載請求書等保存方式」
- 2023年10月1日以降の「適格請求書制度(インボイス制度)」
が適用されることになっていますが、わからない方は国税庁ホームページをご覧ください。
わからない場合は、税理士へ相談を
一応、仕入税額控除について国税庁はこのように記載しています。
消費税は、生産、流通などの各取引段階で二重、三重に税がかかることのないよう、課税売上げに係る消費税額から課税仕入れ等に係る消費税額を控除し、税が累積しない仕組みとなっています。
課税仕入れ等に係る消費税額を控除する(仕入税額控除)には、帳簿及び請求書等の保存が必要です。引用:仕入税額控除
ただ、これだけ見ても「どういうこと?」となる人も多いと思います。(大半は理解できません)
そのため、万が一わからない場合は税理士へ相談するようにしてください。
https://zeirishi.jp/
こちらのサイトでは、税理士と1対1で相談することが可能です。(※一部有料アリ)
副業せどりの確定申告ステップ!

では、経費にできるものがわかったところで実際に確定申告をしてみましょう。
ここでは確定申告をするという体でお話を進めていきます。
国税庁には手順が書いてあるのですが、ややこしく理解するのに時間がかかってしまいます。
そのため、こちらでかみ砕いてお伝えします。
- 確定申告書Bを作成する
- 青色申告なら青色申告決算書、白色申告なら収支内訳書を作成する
- 所轄の税務署へ必要書類等を提出する(窓口提出、郵送、e-Taxで2月中旬~3月中旬)
- 納税を行う(還付金の受け取りになる場合もある)
この手順で進めていただくと、確定申告が完了します。
無申告だとどうなってしまうのか
毎年、確定申告はしなければなりません。
ただ、万が一無申告の状態で副業せどりを続けてしまうと以下のような罰則が待っています。
追徴課税 | 概要 |
---|---|
過少申告加算税 | (1) 本来納めるべき所得税額より少ない額を申告し税務署から指摘された場合に発生 (2)新たに納めるべき税金の10%、50万円を超えた部分は15% |
無申告加算税 | (1)確定申告の期限内に確定申告書を提出せず税務署から指摘された場合に発生 (2)納付すべき税額の15%、50万円を超えた部分は20% |
重加算税 | (1)帳簿の隠蔽や仮装など悪質な不正事実が判明した場合に発生 (2)過少申告加算税代えて35%、無申告加算税に代えて40%の税率が課される |
延滞税 | (1)法定納期限の翌日から完納するまでの期間に応じて発生 (2)年ごとの計算例による |
色々と書いてありますが、結局は追加で税金を支払う必要があります。
そのため、当期中にササっと納税してしまったほうがいいのです。
副業せどりの経費問題をスマートに!

さて、以上が副業せどりに関係する経費問題です。
ただ、経費がわかってもその活用方法を知らなければ宝の持ち腐れです。
「経費は知ってるけど、どうやって計上するの?」などの疑問が出てくると思います。
そこで、副業せどりの経費問題をスマートにする知識を教授します。
青色申告を選択する
まず、確定申告の際は必ず「青色申告」を選択するようにしてください。
確定申告をする際、
- 青色申告
- 白色申告
のどちらで納付をするのかを決めることができますが、必ず「青色申告」です。
青色申告者に対しては種々の特典がありますが、その1つに所得金額から最高65万円または10万円を控除するという青色申告特別控除があります。
色々なメリットがあるのですが、最大で65万円の控除を受けることができますので迷わず「青色申告」を選択してください。
税理士さんに依頼する
「経費問題がわかったから、自分で納税する!」というのはNGです。
というのも、確定申告を1からスタートさせると余裕で1か月ほど時間がかかります。
書類の用意や捺印などやっていると時間がどんどん失われていくのです。
それであれば、税理士さんに依頼するようにしてください。
固定費を下げる
一般的に、固定費は経費として計上することができません。
そのため、固定費は利益を食っていく虫のようなものですので削減する方向で動いてください。
どんな企業でも固定費がかかりすぎると、一気に倒産の一途をたどります。
「副業」として始めているのですから、固定費は0に近い方がいいです。
まとめ

今回は副業せどりの経費問題についてご紹介しました。
経費にできるものは一通り抑えておき、確定申告の際に経費計上をするようにしてください。
ただ、自分でやると危険ですのでなるべく税理士さんに依頼をすべきです。
また、納税額を減らすために「節税」にも力を入れることをおすすめします。