せどりで利益を出したら確定申告をしなければなりません。
ただ、初めて確定申告をする方は「どうやって確定申告をすればいいのだろうか」と悩んでしまうものです。
そこで今回は、せどりの確定申告の書き方について解説します。
せどりの確定申告の書き方は?

せどりの確定申告の書き方は以下の通りです。
- 確定申告書Bを作成する
- 青色申告なら青色申告決算書、白色申告なら収支内訳書を作成する
- 所轄の税務署へ必要書類等を提出する(窓口提出、郵送、e-Taxで2月中旬~3月中旬)
- 納税を行う(還付金の受け取りになる場合もある)
ただ、これを1から自分で作成するのはなかなか難しいものがありますので、確定申告ソフトを利用することをおすすめします。
確定申告ソフトは以下のようなものがあります。
基本的に無料で利用できますのでアカウント作成をしてみてください。
無申告は危険
ちなみに、せどりで稼いだのに確定申告をしないと以下のような罰則があります。
追徴課税 | 概要 |
---|---|
過少申告加算税 | (1) 本来納めるべき所得税額より少ない額を申告し税務署から指摘された場合に発生 (2)新たに納めるべき税金の10%、50万円を超えた部分は15% |
無申告加算税 | (1)確定申告の期限内に確定申告書を提出せず税務署から指摘された場合に発生 (2)納付すべき税額の15%、50万円を超えた部分は20% |
重加算税 | (1)帳簿の隠蔽や仮装など悪質な不正事実が判明した場合に発生 (2)過少申告加算税代えて35%、無申告加算税に代えて40%の税率が課される |
延滞税 | (1)法定納期限の翌日から完納するまでの期間に応じて発生 (2)年ごとの計算例による |
多めに税金を支払わなければならなくなりますので無申告は避けておきましょう。
せどりで確定申告が必要になるケースは?

実はせどりで稼いでも確定申告をしなくてもいいケースが存在します。
そのケースについてご紹介します。
【本業】基礎控除48万円を超える
まず本業の場合、基礎控除が48万円を超える場合に確定申告が必要です。
確定申告や年末調整において所得税額の計算をする場合に、総所得金額などから差し引くことができる控除の一つに基礎控除があります。
引用:No.1199 基礎控除
この基礎控除は所得金額に応じて変わってきます。
納税者本人の合計所得金額 | 控除額 |
---|---|
2,400万円以下 | 48万円 |
2,400万円超2,450万円以下 | 32万円 |
2,450万円超2,500万円以下 | 16万円 |
2,500万円超 | 0円 |
基本的にせどりで利益が出た場合は、確定申告をしなければならないと覚えておきましょう。
【副業】年間所得が20万円を超える
続いて副業の場合、年間所得が20万円を超える場合に確定申告が必要です。
ここでいう副業とは、
- サラリーマン
- パート
- アルバイト
などを本業として給与所得を得ている場合に行なっているせどりのことを指します。
せどりの確定申告で経費になるもの3選!

確定申告をする際に考えるべきなのが経費です。
経費を多くすることができれば納税額も減りますし、手元に利益が残りやすくなります。
これは一般常識レベルで覚えておくべきことです。
では、せどりの確定申告で経費になるもの3選をご紹介します。(※他にもたくさんありますが一部抜粋)
外注工賃
まずは、外注工賃です。
外注工賃とは仕入れに使った費用であり、これはれっきとした経費として計上することができます。
外注工賃を経費として計上する場合は領収書が必要になりますので、仕入れのたびに領収書をもらうようにしてください。
領収書を確定申告書類に貼り付けて提出します。
地代家賃
続いて、地代家賃です。
地代家賃は仕事部屋を別で借りている場合に計上できる経費のことです。
せどりの場合、仕入れた商品を梱包したり配送したりする作業場所を別で借りている方が多いのではないでしょうか。
申告をすれば地代家賃は経費として形状ができます。
通信費
続いて、通信費です。
せどりをするためのリサーチに使ったスマホも通信費に含めることができますので、経費に幅が一気に広がります。
基本的には電話・FAX・ネット回線をまとめて通信費で計上することが可能です。
ちなみに、通信費は満額で申請ができることが少ない経費でもあります。
せどりの確定申告でやっておくべきことは?

毎年毎年、確定申告が始まる時期にバタバタしている企業が多くあります。
ただ、事前にある程度やっておくべきことを済ませておけば確定申告の際にバタバタしなくて済みます。
領収書やレシートは保管しておく
まず、領収書やレシートは保管しておきましょう。
確定申告の際、必要書類と領収書・レシートは1つ足りとも欠かしてはなりません。
1つでも欠けていると申告書類が返送されてくる恐れがあります。
確定申告の締め切りに間に合わないなんてことになりますので事前に領収書やレシートはファイルに保管しておきましょう。
銀行履歴をチェックしておく
続いて、銀行履歴をチェックしておきましょう。
身に覚えのない入出金がある場合は、それについてしっかりと調べる必要があります。
事業用銀行口座は確定申告の際にも必要となってきますので、使途不明金の存在は0にしておくべきです。
ちなみに、通帳でもネットバンキングでもどちらでもOKです。
Amazonの入出金状況を確認しておく
続いて、Amazonの入出金状況を確認しておきましょう。
これは銀行口座と連携が取れているかの確認であり、Amazonからの入出金額が自分の銀行口座額と一致しているかを確認する必要があります。
もし1円でも誤差がある場合は、使途不明金として調べる必要が出てきます。
面倒なことになる前に日々チェックを怠らないようにしましょう。
まとめ

今回はせどりの確定申告の書き方について解説しました。
今時1から確定申告書類を書いている人は少ないですし、ほとんどの人はソフトを使って効率化をしています。
皆さんもソフトを使って確定申告を効率化してください。